ナースのメッセージ

 
S.Tさん プロフィール画像

S.T さん

多摩永山病院
B棟4階病棟
看護師歴11年

患者さんの人生を第一に考える

人と直接関わる仕事に就き、人の役に立ちたいと看護師の道を進んだTさん。病気と戦いながら生き方の選択を迫られる患者さんの様々な思いに触れ、人としても看護師としても日々教わることは多いと言う。乳がん看護認定看護師の資格を取得し、患者さん一人ひとりに寄り添った看護を心がけているというTさんに現在の仕事への想いや今後の目標を聞いた。

 

笑顔に直接触れられる仕事

看護風景

多摩永山病院へ入職されたきっかけは?

「小さい頃に祖母が入退院を繰り返していたこともあり、私にとって病院は身近でいつも笑顔の看護師さんがいる安心を感じられる暖かい場所でした。看護専門学校の実習でお世話になった多摩永山病院が、私が子供のころに抱いていたイメージそのままの、明るく親しみのある病院だったことが、入職を決めた一番の理由です。いざ看護師として働きだすと、緊張や忙しさから、余裕がなく患者さん一人ひとりへの声かけができず葛藤もありましたが、今はなるべく意識して患者さんが話かけやすいように心がけ、笑顔で接するようにしています。患者さんにとって不安が多い入院生活の中では、私たち看護師が5分でも10分でも腰を下ろして話を聞き、少しでも気持ちを和らげられるよう心がけています。」

現在の所属先ではどのようなことをされていますか?

「消化器外科、整形外科の混合病棟なので、患者さん個々の入院目的に合わせたケアを必要とするのですが、幅が広く、手術のオリエンテーション、術前術後のケア、終末期の患者さんへのケアなど多岐にわたります。5年前に乳がん看護認定看護師の資格を取得してからは、乳がん患者さんのケアも担当するようになりました。不安を抱える患者さんとお話をして、前向きに治療を進められるようお手伝いをすることも重要な役割のひとつなのですが、どういう言葉をかけるか、どのように説明するか悩むこともしばしばあります。そんな時は、病棟の先輩や同じがん看護を専門にしている先輩に相談したり、一緒に食事に出かけて仕事以外の話をしたりと気持ちをリフレッシュするようにしています。周りに経験豊富な先輩方がたくさんいる環境は、非常に有難く心強いです。」


 

看護を通じて自分の人生も豊かに

看護風景

どのような看護を目指していますか?

「乳がんと診断された患者さんがその後どのように治療を進めていくか、また、治療を進める上での不安や悩みを解消するための相談役として、患者さんとじっくりお話をするのですが、患者さんは、一人として同じ状況にはいらっしゃいません。病状や治療法も一人ひとり異なり、働いていらっしゃる方にとってはお仕事、家庭がある方にとってはご家族のことも含めて考えますので、最適な治療の進め方というのは患者さん一人ひとり様々です。私たちは、患者さんの希望を確認した上で医師と相談し、関わる全員がチームとなって治療を進めていくのですが、患者さん一人で状況を受け止めて判断するには、非常に重く困難な場面も数多くあります。そんな時に、私たち看護師がそばにいて、その方の価値観を尊重した決断をするお手伝いができればと考えています。」


看護師を目指す方へのメッセージ

「ある学会に参加したとき、緩和ケアを専門とする有名な看護師の方の公演を聞く機会がありました。その方が『緩和ケアに携わっていなかったら自分の人生はこんなに豊かにならなかった』とおっしゃっていたのを聞き、本当にその通りだなと思いました。私もがんの分野で看護に携わってきたからこそ、様々な患者さんの人生や価値観に触れながら学ばせていただくことも多かったですし、その中で人としても看護師としても成長してこられたのだと感じます。この職業の大きな魅力をあらためて感じた瞬間でした。普段、業務に追われてしまうとそれで手一杯になってしまうこともありますが、経験年数が増え、『スキルアップしたい』『もう一歩踏み込んだ看護がしたい』と思えば、サポートしてくれる周りのスタッフや病院側の体制も整っています。勉強することで患者さんに還元できることも増え、患者さんに寄り添うことで自分自身が得られるものも多いと思います。学び続けることは大変ですが、だからこそ、長くやりがいを持って働ける仕事だと思います。」

※2014年12月取材時のものです。

 

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